歯科専門誌『アポロニア21』2025年9月号(No.381)の書籍紹介欄(p.123)に、拙著『脱・ノープラン経営』(現代書林)を取り上げていただきました。誌面を通じて、多くの先生方に本書のエッセンスをご紹介いただけたことを大変光栄に思います。
私はこれまでに800社を超える企業・医院を支援してきました。その中で痛感したのは、「計画がないまま日々の診療や業務を回している医院ほど、気づかぬうちに未来を失ってしまう」という現実です。
資金繰り、人材の定着、患者との信頼関係――どれも一朝一夕で解決できるものではなく、日々の小さな選択の積み重ねが医院の将来を決めます。
『脱・ノープラン経営』は、そうした現場での実体験をもとに、“行き当たりばったり経営”から抜け出すための実践的なプロセスを整理した一冊です。
誌面でも触れていただいたように、無理なく取り入れられる「3つのステップ」や実際のコンサルティング事例を紹介し、これまで「計画が立てられなかった」という先生方でもすぐに始められる内容になっています。
忙しい日常の中では、つい「今日の診療を終えること」が最優先になります。
しかし、たとえ一日30分でも未来のために時間を確保するだけで、採用・教育・投資・広報といった意思決定の質が大きく変わります。
計画とは分厚い資料を作ることではなく、医院の「意思」と「優先順位」を見える化すること。その第一歩を踏み出していただきたい――それが本書を通じて最もお伝えしたいメッセージです。
今号の『アポロニア21』特集は「歯科とお金の方程式」。
資金調達や医院の持続可能性というテーマは、まさに「計画の有無」が経営の成否を分ける領域でもあります。
今回の掲載をきっかけに、一人でも多くの先生が《計画の持つ力》を実感し、医院経営に生かしていただければと願っています。
これからも現場で役立つ知見と実践法を磨き、歯科医院の未来づくりに貢献してまいります。誌面をご覧になった方、そしてこれから『脱・ノープラン経営』を手に取ってくださる方に、心より感謝申し上げます。
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