経営コンサルタント渡邉

ビジネスモデル構築、マーケティング及び増収増益をはじめ、財務、経営計画、組織化、事業承継など幅広い分野で支援する経営コンサルタント。

特に歯科、理美容、建設業や士業、営業系の支援に定評あり。
常に人とは違った視点や戦略でコンサルティングを展開するスタイルのため、ある一定の成長や結果をあげた企業様が門を叩くケースが多い。

他の活動として、各種セミナーや研修等、各種業界団体の講師を数多く行っており、近年では財務や目標達成、営業力強化といった依頼や、2代目、3代目経営者や後継者に向けての支援が多い。

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《書評》学びの原点が再び燃えた一冊

『脱ノープラン経営』の読者の方から寄せられた感想を、ご紹介させていただきます。本書を読み始めてすぐに非常に懐かしい感覚を感じました。それは私がクオリアグローバルマネージメントにお世話になり始めた頃のインパクトがフラッシュバックしたような感覚でした。クオリアグローバルマネージメントにお世話になり始めた頃「先生はどのような医院をつくられたいですか?」「5年後、どうなっていたいですか?」等、本文にあるそのままの事を聞かれ、本文にある例の通り回答に非常に苦労した経験があります。本書は全文にわたって渡邊さんの語りかけるような言葉で構成されております。そのため10年以上前になるでしょうか、その頃の私自身の新鮮な思いを鮮明に思い出したのでしょう。当時の私は経営状態やキャッシュフローの現状把握を行う上で情報の宝庫である決算書を見ても何が記載されているかも良く分かりませんでした。またあまり気にも留めていませんでした。「これくらいの数字が並んでいればこの程度の生活ができていくんだ」「ちょっとづつでも数字が増えていけばきっと今より良い医院になり、暮らしもよくなっていくんだろう」といった程度の感覚でした。今改めて当時を振り返って考えると恐ろしさしかありません。歯科医院という資格職であり他業種からの参入などは無いという事もあり、良質な歯科医療を提供していれば医院の運営は上手く出来ると本気で考えていました。本書序盤に記載されているように経営者として事業所の現状把握の重要性から、経営者として持つべき視点や行動計画について、経営者小学校の1年生レベルからご教示いただいた当時の事を思い出します。特に苦労したのが「5か年計画」です。本書では「5か年計画」の意義や有用性のとどまらずその立案と利用方法まで出し惜しみなく事細かに記載されており、経営初心者バイブルのようでした。また、長く続けていると重要な計画立案もどこか作業的にこなしてしまう部分も出てきてしまいますが、そんな自分にとってもこの書は改めて計画立案にエネルギーを注ぐ意義を再教育してくれました。

《書評》ワクワクする未来を創る経営書

『脱ノープラン経営』の読者の方から寄せられた感想を、ご紹介させていただきます。ーーー「脱ノープラン経営」(渡邉拓久、現代書林)は、民間企業経営者のみならず、医療法人、各種団体、都道府県や市町村の首長さんにもお薦めの一冊です。「見える化」や「PDCAを回す」といったこれまでの手法に加えて、ミクロ分解して「真の問題点」を掘り下げ、「長所から自社の現状を洗いだす」という方法を詳しく提案しています。何よりも響いたのは、“ワクワク・ドキドキする楽しい未来をどの様に描くか”です。また、立てた計画は、関係者全員に落し込み、ビジョンを共有して全員で目標に向かうことの重要性。その方策(How)を、具体的な事例や数字、データを駆使して解説しています。同時期に刊行されて、アマゾン本総合ランキング2位となっている、「筋肉革命95」(酒向正春、日刊現代発行・講談社発売)を連想しました。「筋肉革命95」が人間、「脱ノープラン経営」が会社などの組織で、どちらも元気に楽しくそれぞれの「健康寿命」を伸ばすための手引書である、と思いました。是非、読んで頂きたい一冊です。_______________________株式会社リガリッジ代表取締役/社長 明石康生様

《書評》未来から始める経営改革

《書評》富士山を登るなら、登山計画が要る。

《書評》デザインも経営も、夢を現実にする力

『脱ノープラン経営』の読者の方から寄せられた感想を、ご紹介させていただきます。ーーープロダクトデザインという創造活動には様々な制約が付きまとっている。材料技術、生産技術、設計要件、原価、日程、安全性、法規…そして何より市場のニーズという時代との文脈が欠かせない。研究の現場でもある大学では、時にこれらの要件に縛られず、理想の姿を自由な発想で探ることを優先する。しかし、そこには「(市場の)現状を知り」「あるべき理想を語り」「課題を洗い出し」「戦略を立て」「様々な角度から解決方法を探り」「狙いを確実に表現し」「結果を検証する」プロセスがPDCAとして何度も繰り返される。本書は企業経営のノウハウを「計画の重要性」を軸に解説しているが、読了後の最初の感想は、上述の「デザインのプロセス」と、酷似しているということだ。プロダクトデザインは商品を通して「新たな生活様式」に対するビジョンを問う仕事だ。デザインが利益を追求する以上、デザイナーにも理想を現実にするためのビジネスセンスが必要で、利益を生むためのシビアな判断力が求められる。そこには、あるべき姿(未来)をイメージできるビジョンが欠かせない。「夢見る力」と「現実」のバランス感覚を身につけることが経営者にも若きデザイナーにも求められているのだと本書を読んで改めて感じた。計画的にプロジェクトを推進する力を持つことは、学生達が将来どんなキャリアに進むにしても必要なコンピテンシーであり、今後のキャリア教育の視点からも避けて通れない重要な視点をこの本は示唆している。_____________________名古屋造形大学副学長/教授 金澤秀晃先生